うつ病はすぐに治療しよう【早めに治療して根治を目指す】

女医

薬と上手に付き合おう

先生と患者

自分に合う薬を探そう

抑うつ状態が長期間続くことにより、脳内の感情をコントロールする神経伝達物質の量が減少してうつ病は発症します。治療には薬物療法と共に認知行動療法を行います。薬物療法を始める前にいくつか注意が必要になります。うつ病の状態になると、脳内の神経伝達物質は神経細胞に取り込まれたり、受け皿になる受容体の量が増える事で数量が減少してしまいます。そこで、抗うつ薬を投与することで、再び神経細胞に取り込まれることを阻害する効果があります。神経伝達物質の代表的なものにセロトニンやノルアドレナリンがありますが、これらの数量を正常値に整える新しい抗うつ薬が開発されています。抗うつ薬がさまざまあるからといって同時に複数の薬を処方されることはありません。自分に合った1種類を少しずつ投与していきます。1週間から2週間ほどで効果が現れますが、飲み始めの際に胃が荒れたり、イライラした気分になったりとさまざまな副作用が出る場合があります。治療中に自分の判断で中断することは避け、副作用が強く感じる時には医師に相談をしましょう。通常効き始めの時期から増量していき、2カ月間ほど継続的に投与をしていきます。うつ病治療は抗うつ薬と気長に付き合っていかなければなりません。

家族の協力が必要です

抗うつ薬を飲み始めると気分がすぐれないだけでなく、感情が乱れて攻撃的になったり、精神的不安から自殺願望が生まれるケースがあります。特に20代から30代にかけて日頃の素行とあまりにもかけ離れた行動をとるようになると、躁うつ病の症状が現れます。この際には治療方針を変えなければなりません。躁うつ病は双極性気分障害とも呼ばれ、抗うつ薬ではなく気分の波を穏やかにするために精神安定薬を投与して治療をしていきます。この病気は単極性障害との違いが初期では見極めが大変難しくなります。抗うつ薬は突然中止することでさまざまな症状が現れます。耳鳴りやめまい、顔面のけいれんなどが起こり、電気にしびれた状態を感じる事もあります。再び抗うつ薬を投与することでこれらの症状が治まっていきます。うつ病の症状が回復傾向に至ると時間をかけて少しずつ減らしていきます。また、治療により回復しても再び症状がぶり返すことがあります。症状を安定させるために長期間かけて治療を持続させる必要があります。家族や周囲の協力を得て、専門の医師と相談しながら完治に向けて取り組みましょう。家族の協力は心の支えとなり、治療中の不安を軽減させてくれます。周囲の人は普段と変わらぬ態度で接しながら暖かく見守っていきましょう。