うつ病はすぐに治療しよう【早めに治療して根治を目指す】

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薬物療法を行います

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新薬が開発されています

意欲や思考力が低下するうつ病の治療には薬物療法を中心に行われます。治療にあたってさまざまな種類の薬が開発されていますが、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬の3種類を中心に使用していきます。抗うつ薬は、1900年代半ばから日本では化学構造上分類される三還系抗うつ薬や、四環系抗うつ薬を使用してきました。その後、日本において選択的セロトニン再取り込み阻害薬の使用の認可が下りました。この薬は慢性的に不足した神経伝達物質が再び神経細胞に取り込まれるのを防止する効果があります。セロトニントランスポーターに抗うつ薬が働きかけて神経伝達物質の量を不足しないように整えていきます。三還系ではさまざまな脳内伝達物質に影響を与えますが、新しいものではセロトニンを選択して反応するため、他の器官に対する副作用が少なくなっています。主な副作用に、便秘や排尿困難などの消化器系の不具合や、喉の渇きを訴える場合がありますが、人により症状の程度はさまざまです。現在ではセロトニンだけでなくノルアドレナリンに対しても反応する抗うつ薬治療が開発され、使用頻度が高まっています。うつ病治療は時間が掛かります。効果が現れるまでに1、2週間掛かるため医師の指示通りの服用が大切になります。

主に3種類使用します

うつ病の治療には複数の抗うつ薬を同時に使用することはありません。副作用もあるため、体質に合う1種類を徐々に量を増やしながら長期に渡り飲み続けます。通常2カ月ほど服用しなければなりませんが、途中で使用を中止すると耳鳴りやめまい、顔面のしびれが発症することがあります。再度飲み続ける事でこれらの症状は治まります。うつ病が回復してきた際には、時間をかけて少しずつ服用量を減らしていきましょう。治療で使用する薬に抗不安薬があります。精神的不安やイライラ感を鎮めるために3時間ほど効果が続くものから、半日以上効果が持続する種類があります。抗うつ薬よりも早く効果が現れるため、気持ちを落ち着かせるためには有効な役割といえます。うつ病治療に欠かせないもう一つの薬に睡眠薬があります。うつ病は発症すると精神的にも身体的にも負担が掛かり、不眠の症状を引き起こします。睡眠導入薬を使用することで不眠を解消し、心身の負担を軽減させていきます。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が主流で、6時間以内の効き目のものや、半日から数日持続するものまであります。あくまで抗うつ薬に治療を行いやすくするための補助的な薬といえます。抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬を上手に活用して早期回復を目指しましょう。